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日本農業史学会

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研究報告会

    March 2021: 日本農業史学会2020年研究報告会および総会についての報告

 2021年の研究報告会および総会が、2021年3月29日(月)にオンラインおよび京都大学農学部にて開催されました。

Ⅰ 研究報告会

 研究報告会は、約60名(受付数:オンライン48名+実出席12名)の参加をえておこなわれました。報告者と報告テーマは、次のとおりです(敬称略)。

1.個別報告(9:00~12:35)
  • 第1報告:御手洗 悠紀(京都大学大学院)「健康不安と有機農業 ―20世紀初頭の英国における代替医療運動を事例に―」
  • 第2報告:井上 将文「昭和初期北海道における酪農奨励事業の展開―産業5ヶ年計画、経済更生運動を中心として―」
  • 第3報告:伊藤 淳史(京都大学)「第2次PL480協定をめぐる日米交渉:1955-56年」
  • 第4報告:座間味 希呼(大阪大学大学院)「戦後沖縄の製糖工場労働者の就業履歴に見る技術者の移動」
  • 第5報告:玉 真之介(帝京大学)「イエとムラ」5.0-脱グローバリズム時代の可能性- 」
2.シンポジウム(13:30~17:00)

シンポジウム・テーマ: 現代農業史資料の保存と活用 ―その歩みと今後の課題―

  座長・趣旨説明 :安岡 健一(大阪大学)

  • 第1報告:水島 和哉・仙田 徹志・石田 正昭(京都大学)1「協同組合図書資料センター旧蔵資料の現状と活用に向けて―資料移管の状況と科研プロジェクトの活動を中心に―」
  • 第2報告:大鎌 邦雄(東北大学名誉教授)「旧農総研積雪地方支所所蔵資料等の地元自治体への移管とその利活用」
  • 第3報告:林 薫平(福島大学)「福島大学食農学類における旧農文協図書館・近藤康男文庫の継承と活用に向けて―戦間・戦中・戦後・高度成長期を貫く“近藤農政学”の視座と福島県農村の震災復興への示唆―」
  • 【コメント 資料利用の観点から】
     コメント1: 坂根 嘉弘(広島修道大学)
     コメント2: 齋藤 邦明(和光大学)
     コメント3: 御手洗 悠紀(京都大学大学院)
  • 質疑応答:

Ⅱ 総会

・最初に坂根嘉弘会長の挨拶がありました。
1.会務報告
①田代正一編集長より、『農業史研究』第55号が刊行されたこと、伊藤編集担当理事より同第54号のJ-StageのUpの完了が完了したことが報告されました。
②板垣貴志組織・財務担当理事より、本学会の会員数について、2021年3月末現在194 名(正会員 150 名、学生会員 44 名)であるという報告がなされました。(昨年度と同じ会員数と内訳になります)

2.会計報告
①2020年度日本農業史学会会計報告および2020年度日本農業史学会賞経理報告
 板垣理事より会計報告および学会賞経理報告が、加藤衛拡監事(板垣理事代読)より同会計監査・経理監査報告がなされ、総会での承認を得ました。
②板垣理事より2021年度の学会予算について説明と提案がなされ、総会での承認を得ました。

3.日本農業史学会賞
 玉真之介学会賞担当理事(足立事務局長代読)より、2020年度の学会賞について、学会賞については本年度は応募・推薦がなかったこと、また、2021年3月26日開催の理事会決定により、学会賞・奨励賞が徳山倫子「1920-30 年代における県農会立女学校の指導理念と教育内容」『農業史研究』54 号(2020年)に授与されたこと、およびその選考理由に関する報告がありました。報告に続いて坂根会長よる表彰が行われました。

4.新会長の選出について
 坂根会長より、3月26日開催の理事会で、農業史学会の新会長に白木沢旭児理事が選出されたことが報告されました。任期は2年です。あわせて新会長の選出方法について今後検討することのことです。

5.新理事・新監事の承認について
 坂根会長より、野本京子、佐藤正志、坂根嘉弘、菊池智裕の各理事が退任し、新たに齋藤邦明会員と小濱武会員を理事とすること、加藤衛拡監事が退任し新たに坂根嘉弘理事を新監事にすること、その他の理事は留任することの提案がなされ、承認されました。任期は2021年3月29日~2023年3月までの2年間です。
 新理事・監事の一覧は以下の通りです。(五十音順)
(新理事)足立芳宏、阿部英樹、伊丹一浩、板垣貴志、伊藤淳史、大栗行昭、大瀧真俊、小濱武*、齋藤邦明*、庄司俊作、白木沢旭児、田代正一、玉真之介、永江雅和、中川雄二、藤原辰史、湯澤規子
(新監事)坂根嘉弘*              (*は新任)。

6.2022年研究報告会・シンポジウムについて
 白木沢旭児企画担当理事より、来年度のシンポジウムは、龍谷大学農学部を会場として、大瀧理事を中心に、「食と貧困」に関するテーマを軸として準備を進める予定であることが報告されました。

7,協同組合図書資料センター所蔵資料の保存について
 白木沢理事より、協同組合図書資料センター所蔵資料の移管場所に関する情報提供を会員にお願いしたいとの説明があありました。あわせて3月28日開催の農業経済関連学会協議会において、農業史学会と協同組合学会の連名で、同趣旨の情報提供の依頼を関連学会に依頼し承認されたことが報告されました。

8.坂根会長より、2020年10 月12 付けで日本農業史学会理事会名により「日本学術会議の新規会員任命に関する声明」がだされたことが報告されました



Ⅲ 懇親会

・新型コロナウィルス感染症に伴うオンライン大会のため、前回に引き続き懇親会は開催されませんでした。
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