学会紹介

　当学会は、農業史・農学史を研究する研究者の学問的交流を深めることを目的としています。現在の会員数は約200名。日本全国にわたる大学・機関研究者、大学院生が会員となっており、多様なテーマ（日本農業史・農学史をはじめ、ヨーロッパ、アジアの農業史・農学史など）に関心を持つ多くの研究者が参加しております。また近年では食や環境の歴史に関する研究者も増えています。

　当学会の前身である農業史研究会は、1975年、33人の農業史・農学史研究者の賛同を得て設立されました。会員の研究発表の場として、年1回の研究報告会と会報『農業史研究会会報』の発行を行うこととなりました。1985年には、若手の農業史研究者を対象とした農業史研究会賞が創設されました。また、『農業史研究会会報』は、毎年充実度を増し、1988年、会誌『農業史研究』（年刊）として装いを新たにしました。さらに、1995年よりシンポジウムが開催されるようになり、一つのテーマをめぐって、第一線の研究者による報告・討論が行なわれるようになりました。各年のシンポジウムの報告内容は翌年の『農業史研究』に査読を経て研究論文等として掲載しています。
　1999年には、長らくの懸案であった学会登録を果たしました。さらに、2002年には、現在の日本農業史学会に改称しました。
　なお本会は日本学術会議協力学術研究団体であり、また日本農業経済学会関連学会協議会の構成団体です。