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日本農業史学会

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2015年度日本農業史学会報告会のお知らせ(報告者の募集)

1)2015年度日本農業史学会賞(学会賞・奨励賞)候補業績募集について

以下の通り、2015年度日本農業史学会賞(学会賞・奨励賞)候補業績を募集いたします。

[学会賞]
  1. 対象者 優れた研究業績を公刊した40歳以下の会員(研究業績刊行時点)
  2. 対象業績 過去2年間(2013年1月~2014年12月)に公刊された著書およびそれに準ずるもの
[奨励賞]
  1. 対象者 将来の発展が期待される研究業績を公刊した40歳以下の会員
    (研究業績刊行時点)
  2. 対象論文 過去2年間(2013年1月~2014年12月)に公刊された論文およびそれに準ずるものならびに直近の『農業史研究』(第47号)に掲載された投稿論文
[応募方法]

 本会会員の推薦によります(著者自ら推薦することを妨げない)。推薦に当たっては、所定の推薦書を付してください(但し直近の『農業史研究』に掲載された論文については、会員による推薦を要しない)。一度対象となった業績の再応募は認められませんが、同一人物でも別の業績であれば差し支えありません。
 推薦書および対象となる業績(著書の場合1部、論文の場合5部(コピーでも可))を事務局までご送付下さい。締切りは、2015年1月31日とします。「推薦書書式」は、学会HP(学会規約/日本農業史学会賞表彰規程細則/別添書式)からダウンロードしてください。あるいは、事務局までお申し出て下されば、送付いたします。
 なお、学会賞と奨励賞はそれぞれ別の書式を使用することになります。ご注意ください。不明の点がありましたら、事務局までお問い合わせください。

2)2015年度研究報告会について

2015年度研究報告会は、来る3月27日(金)に東京農工大学にて開催いたします。従来と同様に、午前中に個別報告を行い、午後にシンポジウムを行う予定です。研究報告会に関する詳細は、内容が確定したのちに改めてご連絡いたします。

(1)個別報告希望者の募集

個別報告をご希望の方は、事務局までお申し込みください。申し込みの締切りは2015年1月31日といたします。なお、申し込みの際、報告要旨(1,000字以内)をご提出ください。報告時間は50分(報告40分、質疑応答10分)を予定しています(報告者数が多い場合には短縮されることがあります。あらかじめご了承願います)。

(2)シンポジウムについて

テーマ:農家・農村の戦後と高度成長を穿つ―移動と女性と高齢者―

趣旨解題:庄司俊作(同志社大学)
第1報告:奥井亜紗子(京都女子大学)
「学歴主義の浸透と農村=都市移動―兵庫県篠山市同郷団体会員調査をもとに―」
第2報告:岩島 史(日本学術振興会特別研究員/明治大学)
「高度成長期農村における生活とジェンダー規範の変容―京都府丹後地域を事例に―」
第3報告:安岡健一(飯田市歴史研究所)
「高度成長期地域社会における高齢者の研究―その課題と展望―」
コメンテーター:伊藤淳史(京都大学)

(報告テーマはいずれも仮題)


趣旨説明:
 来年で戦後70年、歴史家は30年で現在の歴史を認識するようになるといわれる中、近現代史の研究が戦前80年に偏る一方、戦後史の研究が遅れていることは大方の認めるところであろう。ここ4,5年、長くとって10年の間に政治史や経済史では歴史資料を使った本格的研究が部分的に行われるようになった。その中で農業・農村史の場合、戦後改革期の研究を除くと、戦後史の研究は遅れるとともに、本格的研究の部分的胎動も鈍いように見える。
 農業・農村史におけるこの研究の偏りと弱さを是正し、戦後史への研究の移行に多少とも資することを意図して、本シンポジウムを企画した。思慮した問題点が2点あった。1つは対象時期の問題。これに関しては主に高度経済成長期を分析対象とする。戦後日本の農業・農村は農地改革をはじめ戦後改革と高度成長によって大きく2段に変化することは指摘するまでもないが、とくに高度成長の影響としては農村の社会構造の変化が農業の変化とともに重大であり、現在にどうつながっているかという視点から、その解明が求められている。もう1つはテーマ。農村の社会構造にフォーカスを当てるので、主要なテーマは農家であり、また歴史研究ではそれと切り離せない地域社会としての農村も分析対象となる。より具体的にいうと、あとつぎを含む農家の子弟や女性、高齢者といった個別の主体で取り上げる。これには、戦後の農家は制度的に民主化された家族で、戦前の家制度下の家族と異なるので、こうしたとらえ方が歴史研究のアプローチとして現実に適応した有効な方法ではないかという判断がある。なお、第1報告は移動がテーマであるが、分析対象は主にあとつぎを含む農家の子弟である。
 本シンポジウムは「農村・農家の戦後と高度成長を穿つ」を全体のテーマとして、3報告をもって構成する。第1報告(奥井)では、従来、農村―都市移動者は農家の家の継承ラインにおいて傍系であることが前提とされてきたが、兵庫県篠山市に近代以降設置された2つの学校(藩校をルーツとする進学校/農学校)の存在に着目し、学歴主義が浸透するなかで跡継ぎの長男が家の継承ラインから外れていく様相を、篠山市出身者の同郷団体会員調査をもとに明らかにする。第2報告(岩島)では、戦後の農村民主化の過程で開始された生活改善普及事業をはじめとする複数の政策が、生活の向上や女性の地位向上をめざすと同時に、女性・家庭・生活に介入し、地域社会や家庭内における男女の役割り規範を提示してきたことに着目し、それらが高度成長期にどのように変容したのか、政策の複数性と規範の重層性に焦点をあてて考察する。第3報告(安岡)では、高度成長期において高齢者を取り巻いた社会的な諸条件を、長野県下伊那郡の農村部を主な事例として、明らかにする。いわゆる「高齢化問題」として問題化される以前の時代にいかなる制度が準備され、また家庭では高齢者の存在がどのように受け止められたのかを検討することを通じて、これまで十分に研究されてきたとは言えない高齢者について、課題と今後の広がりを展望する。

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