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日本農業史学会

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研究報告会

    April 2018: 日本農業史学会2018年研究報告会および総会についての報告

2018年度の研究報告会および総会が、2018年3月29日(木)に京都大学農学部総合館3階W314教室において開催されました。

Ⅰ 研究報告会

研究報告会は、約50名の参加をえておこなわれました。報告者と報告テーマは、次のとおりです(敬称略)。

1.個別報告(9:00~14:00)
  • 第1報告
    伊丹一浩(茨城大学農学部)「19世紀中葉フランス南部山岳地オート=ザルプ県サペ=ドゥヴゼ事業区域の植林計画をめぐる軋轢に関する研究」
  • 第2報告
    小幡圭祐(日本学術振興会特別研究員PD(慶應義塾大学))「「大久保政権」期内務省勧農政策の展開過程
  • 第3報告
    下村 明徳(東京農業大学大学院)「明治前期における松本農事協会の啓蒙活動―学農社系地方農業結社の一事例―」
  • 第4報告
    小谷 稔(京都大学大学院)「植民地期朝鮮における農村振興運動と農民の行動」
  • 第5報告
    野間万里子(日本学術振興会特別研究員PD(広島修道大)「根釧パイロット・ファーム事業計画と初期営農の実態」
2.シンポジウム(14:00~18:00)

シンポジウム・テーマ:食と農の地域史―消費と生産をめぐる関係史の試み―

・趣旨説明:湯澤規子(筑波大学)

・第1報告
 都留俊太郎(京都大学大学院)「日本統治期台湾における食と農の統治と自治」   
・第2報告
 平野哲也(常磐大学)「江戸時代北関東における食と農―主穀の生産・流通・消費を中心に―」 
・第3報告
 藤本 武(富山大学)「アフリカにおける食と農の展開―エチオピアにおける事例分析―」
・コメント:大豆生田稔(東洋大学)
・質疑応答:16:50-17:30

Ⅱ 総会

(1)会務報告
①足立芳宏理事(佐藤編集長代理)より、『農業史研究』第52号が刊行された旨の報告がありました。
②玉真之介理事より、研究会の会員数について、2017年3月現在186名(および13機関)であるという報告がなされました。

(2) 会計報告
①2017年度日本農業史学会会計報告
 玉理事より清水洋二監事の監査を経て会計報告がなされ、総会での承認を得ました。
②2017年度日本農業史学会賞経理報告
 玉理事より清水洋二監事の監査を経て経理報告がなされ、総会での承認を得ました。

(3)日本農業史学会賞
 庄司俊作学会賞担当理事より、今年度は日本農業史学会賞は応募がなく、日本農業史学会奨励賞も対象となる論考がなかったことが報告されました。

(4)加藤会長より新たに橋本直史会員(徳島大学)が理事になること、また清水洋二監事が退任し、新たに大栗行昭会員が監事になることが提案され、承認されました。任期はいずれも2018年3月29日~2019年3月までです。

(5)伊藤淳史理事より、J-Stageに関わって、①オープンアクセスまでの待機期間を現行の3年間から1年間に短縮することが理事会で提案され承認されたこと、②『農業史研究』第51号(2017年3月)のJ-STAGE登載の状況、③継続前誌のCiNiiからの移行の完了、以上について報告がありました。

(6). 足立理事(佐藤編集長代理)より、上記のJ-Stageのオープンアクセス期間の短縮に伴い、『農業史研究』投稿規定第10条における電子メディアによる公開期間について、「掲載後2年間」を「掲載後1年間」に短縮する内容を改訂を行うことが理事会に提案され承認されたことが報告されました(投稿規定参照)。

(7)白木沢旭児理事より、来年度のシンポジウムは「国家統制と農業―社会主義農業とは何だったのか―」をテーマとして準備を進めることが報告されました。

(8) 白木沢理事より学会名簿が作成され、会員に送付されたことが報告されました。

(9) 蘇淳烈会員より、2018年の日中韓農業史学会国際大会が、2018年9月中旬に韓国のソウル大学で開催されることが報告されました。   

Ⅲ 懇親会

総会の後、京都大学北部生協会館2階にて懇親会を開催しました。

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