研究報告会
April 2017; 日本農業史学会2017年度研究報告会および総会についての報告
2017年度の研究報告会および総会が、2017年3月27日(月)に千葉大学園芸学部E棟2階205教室において開催されました。
Ⅰ 研究報告会
研究報告会は、約40名の参加をえておこなわれました。報告者と報告テーマは、次のとおりです(敬称略)。
1.個別報告(9:00~14:00)
- 第1報告
福原弘太郎(東京大学大学院農学生命科学研究科・フランス国立社会科学高等研究院)「寒冷地稲作の展開過程における品種の変遷と気候資源の関係―中国黒竜江省の事例―」 - 第2報告
御手洗悠紀(京都大学大学院) 「戦間期ドイツ語圏の有機農業―「生改革運動」における「自然農法」に着目して―」 - 第3報告
森山浩光(放送大学・東京農工大学大学院)「ベトナムの酪農の歴史と乳業と酪農の関係」 - 第4報告
辻垣晃一(京都府立須知高等学校)「京都府農牧学校」の廃校原因について」 - 第5報告
清水ゆかり(茨城県農業総合センター農業研究所)「戦後日本における農民の農業・農村観の変化―静岡県御殿場市の採卵養鶏農家・杉山肇による現代絵農書の分析を通して―」
2.シンポジウム(14:00~18:00)
シンポジウム・テーマ:村と請負の500年史―プレ村時代からポスト村時代まで―
趣旨解題・司会:戸石七生(東京大学)
第1報告:
熱田順(中央大学)
「中世後期の村落―領主関係についての一考察―畿内近国における頼母子の分析を中心に―」
第2報告:
平下義記(広島経済大学)
「「救法」の村請―備後国福山藩領の義倉運営―」
第3報告:
坂口正彦(大阪商業大学)
「「村請」の近現代史―滋賀県神崎郡栗見荘村―」
コメント:大栗行昭(宇都宮大学)
Ⅱ 総会
(1)会務報告
①『農業史研究』第51号が刊行された旨の報告がありました。
②研究会の会員数について、2017年3月現在190名(13機関を含む)であるという報告がなされました。
(2) 会計報告
①2016年度日本農業史学会会計報告
松本理事より岩本純明監事の監査を経て会計報告がなされ、総会での承認を得ました。
②2016年度日本農業史学会賞経理報告
同じく、松本理事より岩本純明監事の監査を経て経理報告がなされ、総会での承認を得ました。
(3)日本農業史学会賞
野本京子学会賞担当理事より、下記の報告がありました。
日本農業史学会賞:清水ゆかり『庶民が描く暮らしの記憶―ふるさとを共有する「現代絵農書]―』丸善プラネット、2015年9月。
日本農業史学会奨励賞:白井泉「戦前期青森県における「米と林檎」を軸とした農家経営と地域発展」『農業史研究』第50号(2016年3月)
報告に続いて、表彰を行ないました。
(4)庄司会長より松本武祝理事と戸石七生理事が退任し、新たに板垣貴志会員と永江雅和会員が理事になること、また岩本純明監事が退任し、新たに清水洋二会員が監事になることが提案され、承認されました。
新理事および監事は以下の通りです(五十音順)。
(理事)足立芳宏、阿部英樹、伊丹一浩、板垣貴志、伊藤淳史、大鎌邦雄、大瀧真俊、加藤衛拡、菊池智裕、坂根嘉弘、佐藤正志、庄司俊作、白木沢旭児、田代正一、玉真之介、永江雅和、中川雄二、野田公夫、野本京子、藤原辰史、湯澤規子、
(監事)清水洋二
(5)理事会にて新会長に加藤衛拡理事が選出されたことが報告されました。
(6)湯沢理事より、来年度のシンポジウムは「食と農の社会経済史」をテーマとして準備を進めることが報告されました。
(7)学会規約の改正(第15条削除)が提案され、承認されました。あわせて学会事務体制を変更することが報告されました。
(8)『農業史研究』投稿規定が改訂されたことが報告されました。主な変更点は、
1)ノミネート制度の廃止(投稿期間を新年度4月から8月末までとしこの期間に投稿されたものは随時査読に回すこととすること)、
2)投稿時に紙ベースのみならず、メールでの原稿ファイル送付を求めること(メールと添付ファイルによる査読を行うため)、
3)原稿受付け時点での枚数厳守の明記すること、です。
(9)伊藤理事より、NIIからJ-stageへの移行に関する報告がされました。
(10)松本理事および戸石理事より、理事退任ほかに関して説明がなされました。
Ⅲ 懇親会
総会の後、懇親会を開催しました。