日本農業史学会

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研究報告会

April 2012 日本農業史学会2012年度研究報告会および総会についての報告

2012年度の研究報告会および総会が、2012年3月28日(水)に九州大学箱崎キャンパス21世紀交流プラザⅠ1F多目的ホールにおいて開催されました。

Ⅰ 研究報告会

研究報告会は、43名の参加をえておこなわれました。報告者と報告テーマは、次のとおりです(敬称略)。

1.個別報告(午前9:30~)

第1報告 「総力戦体制と樺太庁中央試験所―1937年以降の樺太植民地社会における帝国の科学―」
中山大将(京都大学大学院文学研究科)
第2報告 「戦後経済復興期の米価闘争―米価審議会を巡る動向を中心に」
黄楚群(東京外国語大学大学院)
第3報告 「アメリカ統治期沖縄の米穀需給政策―1960年代を中心に―」
小濱武(東京大学大学院)
第4報告 「紀州藩領における天保飢饉の実態と特質」
池本裕行(京都大学大学院)
第5報告 「寺院過去帳からみた近世農民層の死亡構造―「農」と「士」との比較分析―」
杉山聖子(日本学術振興会特別研究員)
第6報告「中国山地の預け牛関係にみる信頼・保険・金融―牛生産地域におけるインフォーマルな社会制度―」
板垣貴志(神戸大学大学院人文学研究科)

2. シンポジウム (午後2時15分~)

共通論題:「自然災害と地域社会――農業史研究の視点から」
座長 松本武祝(東京大学)
趣旨説明 松本武祝(東京大学)
第1報告 「近世村落における大水と救済――下総国葛飾郡上金崎村を事例に――」
栗原健一(立正大学非常勤講師)
第2報告「天保大飢饉と村落共同体――武蔵国秩父郡上名栗村古組の場合――」
戸石七生(東京大学)
第3報告「昭和9年の東北大凶作と岩手県農業」
玉真之介(徳島大学)
第4報告「昭和13年「阪神大水害」における神戸区町会連合会の対応」
加藤尚子(元東京大学大学院博士課程)
コメント
村山聡(香川大学)

Ⅱ 総会

(1)庶務報告

①『農業史研究』第46号が刊行された旨の報告がありました。
②研究会の会員数について、2012年3月現在183名(10機関を含む)であるという報告がなされました。

(2)日本農業史学会賞

大鎌邦雄学会賞担当理事より、下記の報告がありました。
日本農業史学会賞:該当者なし
日本農業史学会奨励賞:菊池智裕さん(京都大学大学院)
報告に続いて、表彰を行ないました。

(3)会計報告

①2011年度日本農業史学会会計報告
岩本純明監事の監査を経て会計報告がなされ、総会での承認を得ました。
②2011年度日本農業史学会賞経理報告
同じく、岩本純明監事の監査を経て経理報告がなされ、総会での承認を得ました。

(4)そのほか

①野本会長から、『農業史研究』の電子情報化に向けて積極的に取り組む方針が理事会において確認された旨の報告がありました。
②事務局から、大会案内を1月末以前に告知できるように、個別報告申し込みなどの日程をこれまでよりも繰り上げたい旨の報告がありました。

Ⅲ 懇親会

総会の後、懇親会を開催しました。

Ⅳ その他

1)2013年度大会は、東京農業大学にて開催の予定です。
2)第12回日韓中国際農業史大会は、2012年5月3~5日に韓国江原道春川市において開催予定です。
3)上記Ⅱ(4)②にありますように、事務局では、参加される会員の出張手続きの便宜を図るために、大会案内の告知を現行の2月上旬から1月中旬ごろに繰り上 げたいと考えております。つきましては、個別報告申し込み締め切りを現行の1月末から1月初に繰り上げたいと考えております。また、シンポジウムに関しま しても、早めに内容を確定していただくことになります。会員各位のご理解とご協力をたまわりたく存じます。

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